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自分に宛てた「励ましの手紙」より

平成20年度 医学部1年学生

男子学生

○○へ。

「俺は何で鳥大に入ってしまったんだ。これは、ヒューマン・コミュニケーションの授業が始まったときの君の偽りのない思いだったよね。正直、今さら人と人とのコミュニケーションを教わるのはナンセンスに思ったし、そんなものは一人の人間として学校で習う以前の事だと考えてたから、なんで、こんな授業を受けなければならないのか分からなかったよね。そのようにすっと退屈に感じ続けてた。

でも保育園で実際に担当になった1歳児のパートナーと出会って接しているうちに高塚先生の言わんとしていることが分かってきたし、人との関わり合いの重要性や難しさを改めて痛感することができたんじゃないかなあ。また、以前の君なら、面倒だと思えばすぐ切り捨ててしまうきらいがあったのに、今回真面目に出続けたおかげで、聴く姿勢や笑顔でいることがこんなにも大事だということに気づくことができました。今年、また少し成長することができたのでよかったです。

男子学生

 君がヒューマン・コミュニケーションという授業に出会ってからおよそ3ケ月が経った。19歳の春、青空の下米子のとある大学の記念講堂の片隅でその授業は始まった。

あの頃はコミュニケーションをとることに夢中になり、必死でパートナーを決めることだけを目指した。ヒューマン・コミュニケーションは本当に多くのことを授けてくれた。喜び、悲しみ、友、そして試練。そして平穏で楽しいことばかりだったわけではない。それゆえに与えられたことすべてのことが君にとって素晴らしい経験となり、糧となりあなたを成長させてくれた。

 幼児との交流以来、子どもが好きですかと問われても「好きだよ」と素直に言えない自分がいた。でも交流最終日となった今日、子どもを愛してやまないあなたが確かにいる。そして思7)た。どんな時も傍らにいたクラスメート。本当にみんながいたからこそ3ケ月の授業を受けてこられたことを。

 最後にこれまで培った心はこれからのあなたの人生の基盤になるだろうし自信になると思う。でもこれはみんなの声があったからこそだね。そう気づいた自分がいる。

ヒューマン・コミュニケーション1,2を終えて

平成21年度 医学部2年生学生レポートより

男子学生

今までの大学では、こういうコミュニケーションの授業というものはなかった。医師として働く上で、他の職業でも当てはまることかもしれないが、人と多く接する。しかも、患者さんは、身体的に病気になっているし、その上、そのことで精神的にも通常とは違う。そういう方々と多く接する医師は、言葉一つとっても気をつける必要がある。

そういう将来が待っている自分自身に必要なものは何か。もちろん、学問的、医学的な知識はそれに該当する。それだけあれば良いのか?それ以外に大切なものがある。それこそコミュニケーションカだと私は考えている。

 私自身、小さい頃から人と接することは得意な方ではない。自ら積極的に人と話そうとすることはなかったのかもしれません。ただ、学校という枠の中であればそれで良いのかもしれません。けれども、社会という広い世界に行くと、医師も含めどの職業でも必要なこと。それはコミュニケーションだと考えている。

  学士編入で鳥取大学に入学し、2つ目の大学ということもあり、客観的に周りを見ている自分がいる。コミュニケーションの授業も含めて、この授業は何のためにあるのか。何のために必修となっているのか。すべて、将来医師として働く上でのスキルなのだと考えている。


中略。


大学では、専門科目をやればよいということを耳にするが、それは間違っている。私の、前の大学の知人がよく言っている。

もちろん、コミュニケーションは今までの総合的な力であるが、社会に出ると、人間関係が本当に大変だと、知人は言う。では、医師になってからそれを気づけばよいのか?それは違う。患者さん一人ひとり、一期一会かもしれない。苦しい患者さんその人その人に最善の治療をするのが医師である。

 色々と、考えさせて頂ける授業でした。答えはまだ見つかっていませんがこの授業をもとに医師になってからも、コミュニケーションとは何か考えていこうと思います。

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すっかりご無沙汰していました。68才になりました。

こんにちは!髙塚です。

すっかりブログとも「さよなら」をしていましたが、これからまた、はじめますね。

みなさん、ご無沙汰していますが、よろしくお願いします。